飼い主のいない猫へのエサやりついて
飼い主に捨てられたり、屋外で不適切に放し飼いされた猫やその子孫が飼い主のいない猫(野良猫)として多数生息しています。飼い主のいない猫の多くは屋外で生活しているため、交通事故や病気など多くの危険に常にさらされています。
しかし、こういった子猫たちを「かわいそう」と思うあまり、間違った世話をすることで生活環境の悪化や近隣トラブルなどにつながり、猫にとっても不幸な結果を招きかねません。
エサをあげる場合は必ず対面で決まった場所で行い、置きエサは絶対にやめましょう。また。食べ残しはきちんと片付け、フンや尿の後始末をするなど近隣の生活環境に配慮しましょう。
また、避妊去勢手術を受けさせることで、繁殖を抑えることも大切です。
地域猫活動について
地域猫活動とは
特定の飼い主がいない猫を、その地域の住民が「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(平成22年環境省作成)に沿ったルールを作って共同で飼育管理することをいいます。
具体的には、避妊去勢手術の実施、エサやりのルール化、トイレの設置、啓発資料(チラシやポスター)の作成等が挙げられます。
期待される効果
- 避妊去勢手術を実施することで、子猫が生まれるのを防ぐことができます。また、発情期特有の鳴き声やマーキングによる臭いもなくなります。
- エサやりの時間や場所をルール化したり、トイレを設置することでゴミやふん尿による環境被害が軽減します。
- 地域で猫を共同管理することにより、地域の動物愛護意識が向上するとともに、住民同士のコミュニケーションの活発化も期待できます。
活動のはじめかた
地域猫活動の実施には、地域住民の合意が不可欠です。まずは活動メンバーを集めたり、地域の会合で話し合ってみましょう。
また、熊本県では、“人と動物が共生するくまもと”の実現を目指す取組みの一環として、飼い主のいない猫に対する避妊去勢手術の支援や地域猫(※)活動に要する費用に対して補助を行っています。詳細につきましては、下記リンク先をご覧ください。